蛭巻(ひるまき)

蛭巻太刀


この技法は鉄、真鍮、銅、銀あるいはそれらを素にした合金を打ち伸ばして作られた箍(たが)のように細長い帯状の金属板で、平安時代ごろより太刀や打刀の鞘、矛や薙刀の柄、金棒等の各種武器を補強した。
伝統技法

牛皮巻き
地板成形
蛭巻
仕上げ
蛭巻 蛭巻 蛭巻
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平鞘は比較的薄手に造込まれた木地を更に極限まで薄く削る。柄も鞘に合わせ同様に薄く削り、共に補強のため湿らした牛皮を慎重に巻きつける。 蛭巻用地板を幅約12.00oから14.00o程度に切り2枚の帯状に成形する。柄、鞘木地に生皮を巻いた上に2枚共表裏同時に正しく巻き付け確認する。 銅製地板の蛭巻の場合は表面に水銀を塗り銀箔を上に乗せ炙って鍍銀する。経年により赤黒い錆が出やすい。地板が純銀の場合も同様に螺旋状に柄、鞘共に幅が狭くなる事によって生じる地板の幅、間隔の歪を調整しながら弛緩の無いよう巻締める。 蛭巻の隙間に黒漆等を塗り込み乾燥後、柄、鞘に金具類を装着して完成させる。
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