木地溜塗と螺鈿

木地溜塗と螺鈿 太刀拵え


この技法は 透き漆 (すきうるし) 別名、木地溜塗(きじためぬり)、木地呂塗(きじろぬり)とも言い、深い褐色の下に木目などが透ける塗り。いずれも塗膜を作る事が特徴。 螺鈿はアワビ貝を彫刻して漆地や木地などにはめこむ技法。
伝統技法

木地固め,下塗り
型紙配置
アワビ貝貼付、中塗り
木地溜塗螺鈿 木地溜塗螺鈿
白木地の鞘に生漆を塗り込む。
目スリさび、砥の粉、サンドペーパーで研ぎ、生漆で固め。その後、木地呂漆(透け漆)で下塗り、炭で研ぎ、生漆で固める。 
型紙を制作、寸法や配置等を確認する。
螺鈿をカットして貼り付ける準備。
アワビ薄貝をカットして螺鈿を張り付け周囲くくり、螺鈿の縁が滑らかになるまで周囲を研ぐ。
その後、透け漆で全体を中塗りする。

上塗り
仕上げ
完成
木地溜塗螺鈿 木地溜塗螺鈿 木地溜塗螺鈿
更に研ぎ、生漆で固め、再度透け漆で全体を上塗りする。
上塗り後、研ぎ、磨きあげる。
螺鈿の金粉上毛打ち。
生漆上毛打ち固め、磨き上げる。
   
金具関係を装着固定させ拵えを完成させる。 
www.samurai-jpn.com

Copyright ©Inoue Corporation Ltd.